ゲームブックAIは何をしたいのか

私が開発を目論んでいるゲームブックAIですが、単純にゲームブックを自動生成するものというイメージではないです。いや、最初はそういうものをつくることになるとは思うのですが、実現したいことは世界設定とテキストとの関係をでっち上げるというものです。素朴に考えて、ゲームブックAIのインプットは世界設定でアウトプットがゲームブックのテキストになりそうですが、このとき設定とテキストの関係は1対多になっており、出力を一意に決めることができないはずです。一方でテキストから世界設定であれば、テキストがそれなりの長さであれば一意に決まるはず。自分の狙いはこちらにあって、テキストから世界設定を捏造してしまうAIこそが最終目標となります。テキストから世界を妄想する、そんなことはファンタジー小説好きの人なら当たり前のようにやっていることで、それをAIにもやらせたい。

 

とはいえ、実際には世界設定からテキストを生成する方が楽でしょう。この不思議を解きほぐした上でモデル化することで、世界を妄想するAIを実装するわけですが、まずはテキスト生成を目標に開発し、その過程で次のステップへのヒントを得たいですね。